乳歯の歯並びが悪い子供の例(前歯が斜め&八の字・受け口)などの原因

乳歯の歯並びが気になる!この歯並びは良い?悪いの!?

乳歯の歯並びが気になる!この歯並びは良い?悪いの!?お子さんの歯並びを見て「良いのか悪いのか分からない」ということがあるかと思います。顎がまだ成長段階にあること、これから永久歯へと生え替わることなどから、なんとなく「これから良くなるのかもしれない」と期待されることもあるでしょう。
このページでは、親御さんが特に判断に迷う歯並びをご紹介します。
もちろん、それでも判断がつかない、実際に診てもらった方が安心という場合には、お気軽にご相談いただければと思います。結果、たとえ治療が必要なくとも、ご家族が安心して毎日を過ごせることが大切です。

乳歯の前歯が斜めになっている・八の字になっている

乳歯の前歯が斜めになっている・八の字になっている乳歯の前歯が斜めに生えてきた、ハの字に生えてきたというとき、ほとんどの場合、心配無用です。その後、顎が成長するに従って、正しい向きへと変わっていきます。乳歯の前歯に限っては、むしろ初めから真っ直ぐ生えてくる方が珍しいくらいです。
通常、治療は必要ありません。少し様子を見て、ご不安が残るようでしたらご相談ください。
ただし、乳歯が生え変わり、永久歯の前歯が斜めに生えてきた場合は早めにご相談ください。
多くの場合は永久歯のスペースが少なく、他の永久歯が並ぶ隙間がなくなり、その結果、歯並びが悪くなってしまう場合が多いです。

乳歯が受け口になっている

乳歯が受け口になっている受け口は、うつぶせ寝といった悪習癖や骨格の異常によって引き起こされます。
歯並びだけでなく、上下の噛み合わせがズレている可能性が高い不正咬合です。
そのまま放っておくと、将来、骨格に問題が残り、通常の矯正治療以外に骨格を修正する手術が必要なケースも見られます。また、装置を使った治療を行う場合にも、3~4歳の早いうちからの開始が望ましいとされています。
受け口に気づいたときには、その時点でご相談ください。

乳歯の歯並びが悪くなる原因は?

顎の大きさ・歯の大きさ・舌の位置の遺伝

歯並びそのものというよりも、顎の大きさ、歯の大きさ、舌の位置が親御さんと似ることで、結果的に歯並びが良くなる・悪くなるということがあります。
ただ、これは歯並びを決めるさまざまな要素のうちの1つに過ぎませんので、親御さんの歯並びが悪いからお子さんの歯並びも必ず悪くなる、というものではありません。遺伝した・しないということよりも、しっかりと診断を受け、必要に応じて治療を受けることが大切です。

生活習慣・癖など

やわらかいものばかり食べる・飲み込む習慣があると、顎は十分に発達しません。栄養・運動・睡眠の不足は、身体、そして顎の成長を阻害します。その他、舌で歯を押す癖、4歳以降の指しゃぶり、口呼吸、爪噛み、頬杖、うつぶせ寝といった癖も、歯並びを悪くする原因になります。

当院では、お口まわりの筋肉の適切な発達促進・癖の改善が期待できる「口腔筋機能療法(MFT)」に対応しておりますので、気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

乳歯の歯並びが悪いとどうなる?

永久歯の歯並びに影響する

永久歯は、乳歯の位置に誘導され、通常その真下から生えてきます。
顎の成長が不十分であることなどによって乳歯の位置が悪いと、永久歯の歯並びにも影響します。

虫歯になりやすい

汚れが溜まりやすく、またブラッシングが難しいため、虫歯リスクが高くなります。
乳歯列期に虫歯が多いと、永久歯列期の虫歯リスクも高くなってしまうことがあります。
また、重度の虫歯によって乳歯を本来より早く失うと、永久歯が生えてくる順番が乱れ、結果、永久歯の歯並びが悪くなることもあります。

咀嚼・発音に支障をきたす

乳歯列期は、正しい咀嚼・発音を練習する期間とも言えます。
歯並びが悪いことによってこの時期に練習が十分にできないと、食べ物を飲み込む癖がついたり、コンプレックスを抱えたりといったことが懸念されます。

乳歯の歯並びをきれいにするために

適度に“食べにくい”料理を食べさせる

お子さんに「〇回噛みなさい」と指導して実践・継続できれば理想的ですが、それはなかなか難しいことですし、親御さん・お子さんのストレスになることがあります。
お子さんの年齢に応じて、しっかり噛まないと飲み込めない料理を、適度に食べさせることで、顎の発達が促進されます。よく噛むことで唾液の分泌が向上し、虫歯の予防にもなります。

正しい生活習慣を身に付ける

十分な栄養と睡眠、適度な運動によって、身体、そして顎の十分な発達を促します。
歯並びだけでなく、身体の健康にとっても大切なことです。

悪い癖を改善する

舌で歯を押す癖、4歳以降の指しゃぶり、口呼吸、爪噛み、頬杖、うつぶせ寝といった、歯並びを悪くする可能性がある癖は、できるだけ改善します。
当院では、お口まわりの筋肉の適切な発達促進・癖の改善が期待できる「口腔筋機能療法(MFT)」に対応しておりますので、気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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