- 乳歯(子供の歯)がグラグラ!なかなか抜けない!?
- グラグラした乳歯が抜けない原因・対処法
- 乳歯の生え変わりの目安時期
- 乳歯の正しい抜き方
- こんな場合は要注意!まずはご相談ください
- 乳歯がグラグラしている場合のQ&A
乳歯(子供の歯)がグラグラ!なかなか抜けない!?
乳歯が揺れ始め「もうすぐ抜けて大人の歯が生えてくるよ」と楽しみにしているのに、その乳歯がなかなか抜けないということがあります。
「どうしてなかなか抜けないんだろう?」「自分で抜いていいのかな?」「歯医者さんに行った方がいいのかな?」といった心配をされる親御さんもいらっしゃることと思います。このページでは、乳歯がなかなか抜けずにグラグラしている場合の対処法をご紹介していきます。
グラグラした乳歯が抜けない原因・対処法
永久歯がない
永久歯の形成が遅れている可能性があります。また、先天的に永久歯が欠如しているケースも見られます。
歯科医院を受診して、画像検査で調べてもらいましょう。
永久歯の場所がズレている
乳歯の真下ではなく、少しズレたところに永久歯がある可能性があります。歯科医院を受診しましょう。乳歯の抜歯、矯正治療などが必要になることもあります。
永久歯が顎の骨に埋まっている
永久歯が顎の骨に埋まったまま、生えてこないというケースです。そのままだと、乳歯が永久歯に押し出されることなく残ります。
歯科医院を受診し、原因を調べてもらいましょう。乳歯をそのまま使う場合と、永久歯が生えてくるように外科的な治療を加える場合があります。
乳歯が癒合している
本来なら2本になるはずだった乳歯がくっついて形成されているケースです。通常、その下には2本の永久歯がありますが、うまく乳歯を押し出せないことがあります。
歯科医院を受診して、乳歯・永久歯の状態を確認してもらいましょう。場合によっては、癒合している乳歯の抜歯が必要になります。
乳歯の生え変わりの目安時期
乳歯が永久歯へと生え変わる時期には、おおよその目安があります。あくまで目安ですので、少し早い・遅いからといって気にする必要はありません。
前歯 | 6~8歳 |
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2番目の歯 | 7~9歳 |
3番目の歯 | 9~12歳 |
4番目の歯 | 10~12歳 |
5番目の歯 | 10~12歳 |
ただし、歯をぶつけて脱臼している、歯が割れているといったことを原因として歯がグラつくこともあります。思い当たるようなことがあるときには、お早目に当院にご相談ください。
乳歯の正しい抜き方
やってはいけない対応
無理に抜く
無理に引っ張って抜くと、歯茎が傷ついたり、歯の根が折れて残ることがあります。
無理に捻じる
歯を捻じると、痛みが生じることがあります。
汚れた手で歯を触る
グラグラする乳歯を指で触るときは、しっかりと手洗いをしましょう。
ご家庭で抜けるよう誘導する・抜く方法
ときどき歯を揺らしてみる
舌または清潔な手で歯をときどき揺らすと、そのうちにポロリと抜けるようになります。
摘まんで引っ張る
歯を揺らしても痛みがなく、ほとんどぶら下がっているような状態になったときには、清潔な指で摘まんで、真っすぐ引っ張ると、乳歯が抜けます。
抜けたあと、出血が起こることがあります。清潔なガーゼで圧迫して、止血してください。出血は5分ほどで止まります。
こんな場合は要注意!まずはご相談ください
以下のような場合には、ご家庭で対処するのではなく、まずは歯科医院にご相談ください。
- 乳歯がグラつき始めて2週間が過ぎたけれど抜けない
- 食事中に痛みを感じる
- 歯をぶつけるなどして、グラつき始めた
- 左右の歯で、グラつく時期に大きな差がある
- 虫歯を放置してしまい、その歯がグラつき始めた
- 乳歯が抜ける前に近くから永久歯が生えてきた
- 乳歯が抜けたあと、なかなか永久歯が生えてこない
乳歯がグラグラしている場合のQ&A
グラつく乳歯が気になるようなので、抜いてあげたいです。でも、自宅で抜くのは不安です。
ぶら下がっているような状態になった乳歯は、清潔にした指で引っ張れば、ほとんど問題なく抜くことができます。ただ、やはりもっとも安全で安心なのは、歯科医院で抜く方法です。お子さんが抜けそうな乳歯を不快に感じているようであれば、一度ご相談ください。
抜けそうな乳歯があるのですが、揺らすと痛みがあるようです。そっとしておいた方がいいでしょうか?
まだ、自然に抜けるまでにもう少し日数がかかりそうですね。そっとしておいて、自然に抜けるのを待つのがよいでしょう。舌や清潔な指で、痛みのない範囲で揺らすと、自然に近い形で抜けます。
乳歯がグラつき始めて2週間が経っても抜けないときには、一度当院にご相談ください。
自宅で抜くと、どのようなリスクがありますか?
特に無理に抜いてしまった場合には、歯茎が傷ついてたくさん出血したり、乳歯の根っこが折れて歯茎の中に残ってしまったりといったことが起こります。
そうなると、結局歯科医院での治療が必要になります。できるだけ自然に抜けるのを待つか、歯科医院で対処してもらうのがよいでしょう。